今回は、システム開発でよく耳にする「QA」について、QAエンジニアの必要性や役割まで解説していきます。
ブログ作成者紹介
氏名:Y・Y
所属:営業部
入社年:2023年4月
QAとはなにか
システム開発におけるQAとは、品質保証(Quality Assurance)の略称であり開発プロセス全体で品質を確保するための業務を指します。
開発サイクルの各段階で実施され、プロジェクトの成功や顧客満足度を高めるために必要不可欠な役割です。
QAエンジニアの必要性
システム開発現場では開発者がQAを兼任するケースが多いなか、なぜQAエンジニアが必要なのかを解説いたします。
開発者とQAエンジニアを切り分けることによるメリットは多数あります。具体的には下記の通りです。
専門性の確保
開発者は主にソフトウェアの実装に集中し、新しい機能や改善を行います。
一方、QAエンジニアは品質保証に特化し、テストや品質管理に専念します。
このように役割を分担することで、それぞれの専門性を確保し、高度なスキルや専門知識を活かすことができます。
客観的な視点の確保
QAエンジニアは開発者とは異なる視点を持ち、ソフトウェアをユーザーの視点から評価します。
開発者は自身のコードや機能に対して偏った視点を持つことがあるため、QAエンジニアが客観的な視点を提供することで、より良い品質管理が行えます。
テストの独立性
QAエンジニアがテストを実施することで、開発者とは独立してソフトウェアの品質を検証することができます。
これにより、開発者が自身のコードをテストする際の盲点や偏りを排除し、より厳密なテストが行えます。
効率的な開発プロセス
開発者がソフトウェアの実装に専念し、QAエンジニアが品質保証に専念することで、両者が同時に作業することが可能となり、開発プロセス全体の効率性が向上します。
また、両者が連携してテスト計画を策定し、バグの早期発見や修正を促進することもできます。
リスクの最小化
開発者とQAエンジニアが独立して作業することで、ソフトウェアの品質に関するリスクを最小限に抑えることができます。
QAエンジニアがバグや問題を早期に発見し、開発者にフィードバックを提供することで、リリース前の品質を確保することができます。
QAエンジニアの業務サイクル
QAエンジニアの必要性について解説いたしましたが、具体的な業務内容および業務のサイクルを解説いたします。
要件分析
ソフトウェア開発の初期段階で行われる重要な業務の一つです。
要件分析を通じてテストすべき機能や機能間の相互作用を識別し、どの機能が重要であるのか、またどの機能がより高いリスクを持つかを特定しテストの重点領域を決定します。
テストプランニング
ソフトウェア開発におけるテスト戦略やアプローチを計画し、テスト活動を効果的に実施するための業務です。
プロジェクトの要件やリスク分析に基づいて、適切なテスト戦略を策定します。
また、この段階でテストの実施スケジュールの策定や、テストの品質基準の確定、適切なテストツールの選定もこの段階で行われます。
テストケースの設計
テストケースの詳細の粒度(結合テスト、システムテストなど)を決定したのちにドキュメントフォーマットを確定します。
そのフォーマットに沿って入力データ、期待結果、テスト手順などを設計しテストケースを作成します。
その後、レビューを行いテストケースに漏れがないか確認します。
環境設定
テストを実行するためのデータアカウントの準備やテストデータの準備を行います。
ネイティブアプリのテストを行う場合は、対象端末にアプリのインストールやアカウント準備を行います。
こうしたテストデータの準備などを行うことで初めてテスト実行に移ることができます。
テスト実行
事前に準備したテストプランニングに基づいてテストを実行します。
テスト中に発見されたバグは、詳細な説明や再現手順、優先度などを記入し、開発チームに修正を依頼します。
修正後に関連する機能全ての動作確認を行い、完全に修正されていなければ再度修正を依頼するというテストサイクルを繰り返します。
テスト終了
全てのテストケースの実行および検出された不具合が全て許容範囲のリスクにまで低減し、品質指標の達成を確認した後に、テストケースに検証結果を記入します。
VAREALでは
弊社の100%子会社であるベトナム拠点には、QAを専属で行うQAチームがございます。
基本的にはシステム開発からテストまで一貫してご支援するケースがほとんどですが、テストだけを切り出してご支援させていただくケースもございます。
テストに十分なリソースを割けずに品質保証に課題を感じている企業様がいらっしゃいましたら、是非一度お問い合わせくださいませ。
弊社QAチームの特徴や強みは下記になります。
品質が高い
QAのスペシャリストとして長年経験を積んでいるメンバーが多いため、個々のアウトプット力が高く品質には自信がございます。
また、ベトナムQAチームは日本語でのシステム開発の対応に慣れていることも強みの一つです。
例えば日本語の場合、ひらがな・カタカナ・漢字・全角特殊文字・半角特殊文字・全角数字・半角数字など、全てのパターンを網羅する必要がございます。
弊社のベトナムQAチームは国際対応に慣れている為、入力パターンに抜け漏れがないのが特徴です。
コストメリットがある
ベトナムのリソースを活用することで、日本のリソースに比べてコストメリットが大きくなります。
どのくらいコストが削減できるかはシステムによって異なりますので、詳細な予算感を把握されたい方は、一度弊社へお問い合わせくださいませ。
可用性が高い
開発者に比べてQAエンジニアの母数は少なく、開発チームにQAエンジニア1人というパターンが多く、体制上の引継ぎリスクがございます。
弊社ではチーム体制でプロジェクトを継続する為、可用性を保ちながら持続的なサポートが可能でございます。
最後に
今回はQAの必要性やQAエンジニアの業務について解説いたしました。
弊社では、コンサルティング・UI/UXデザイン・ソフトウェア開発・AI開発/データ基盤構築・運用保守までワンストップでご支援可能ですので、なにかお役立ちできることがございましたら下記リンクよりお問い合わせくださいませ。