アプリやシステム開発を海外のエンジニアに依頼するオフショア開発。
従来は国内企業は国内のエンジニアに依頼する方法が主流でしたが、近年はオフショア開発を活用する企業が増えています。
この記事では、オフショア開発を検討する開発担当者様に向けて、オフショア開発の現状と動向について解説します。
おもなオフショア開発の委託先と動向
オフショア開発は人件費が安いというイメージが先行していますが、一概にそうとは言い切れません。開発を依頼する国ごとにエンジニアのクオリティや人件費が大きく異なります。
ベトナム
ベトナムは、国内企業の約半数がベトナムをアウトソース先として選ぶほど人気が高い国です。
勤勉で親日派が多い国民性が日本企業と相性がよく、人件費も日本と比べて安いことが人気の要因です。
2022年現在、プログラマーの人件費は日本人に依頼するよりも安いですが、近年では上級エンジニアの給料が徐々に高騰しています。特に日本企業と海外企業の橋渡し役であるブリッジエンジニアの給料が上昇傾向にあります。ただし、国策としてITエンジニアの育成に力を入れており、IT人材の供給が潤沢に行われているため、上級エンジニア以外の職種の人件費が大きく変動する可能性は少ないと考えられています。
参考:オフショア開発.com「オフショア開発白書(2022年版)」
フィリピン
フィリピンは、アウトソース先として選ぶ企業がベトナムに次いで2番目に多い国です。フィリピンのオフショア開発は、英語文化が根付いているため日本企業が海外向けの製品を作る際にアウトソース先として選ばれやすいという特徴があります。
日本だけではなく欧米企業からの人気も高いため、全ての職種において人件費が徐々に上昇しています。
参考:オフショア開発.com「オフショア開発白書(2022年版)」
中国
かつては日本企業の多くがアウトソース先として選んでいた中国ですが、近年は人件費高騰などの影響で、新規アウトソース先として選ばれにくくなっています。
中国企業は今や世界をけん引するほどの高い技術力を持っているため人件費は上昇が続くと予想されます。
先進技術の開発において高い技術力を有しているため、オフショア開発ではなく技術パートナーに近い関係であれば検討の余地があります。
インド
インドは、新規アウトソース先として選ぶ企業が徐々に増えている国です。基幹系システムなどの高度な技術が求められる案件が日本国内で増加したことにより、そのニーズに対応できるインドが近年注目されています。
人件費は上昇が続いているため、コスト削減を目的とする場合は注意しましょう。
ただし、人材の質は高いため、人件費が安い国で長期間かけて開発するよりもインドで短期間で開発する方がトータルコストを抑えられる可能性があります。
その他
オフショア開発を検討する企業の大半はコスト削減が目的であるため、人件費が安いミャンマーやバングラデシュも人気を集めています。
ただし、ミャンマーは政情が不安定であることや、バングラデシュは人材育成が追いついておらず上級エンジニアは高額な場合があることが懸念点です。
国内企業がオフショア開発を検討する理由
国内企業がオフショア開発を検討する背景には2つの理由があります。
コロナ禍の影響
新型コロナウイルス感染拡大を受けて、2020年の国内企業の業績は二極化が進みました。外食産業や大型デパートなどは業績が悪化しましたが、ゲーム関連企業や通信関連企業は巣ごもり需要の影響を受けて業績が伸びる結果となりました。
しかし、赤字だった企業のなかには、ECサイトやデリバリーサイトなどを構築し、IT化による新たなビジネススタイルに活路を見出す企業も現れ始めました。
このような動きに伴い、各企業がIT人材の確保が急務となりました。
IT人材の不足
企業がIT領域に販路を拡大しようとする場合、IT人材が必要不可欠です。しかし、需要に対して国内のIT人材は大きく不足しているため、必然的に人件費が高騰し開発コストがかさんでしまいます。
このような状況で国内のエンジニアに頼っていては開発の需要に応えきれないため、オフショア開発が注目されるようになりました。
参考:みずほ情報総研株式会社「IT 人材需給に関する調査」
これからのオフショア開発はベトナムが主流になる
オフショア開発は中国が主流でしたが単価高騰を受けて、近年ではベトナムが主流になりつつあります。ベトナムの魅力について紹介します。
豊富なIT人材
ベトナムは国策としてIT教育を推進しており、2030年には150万人のIT人材輩出を目指しています。STEM教育を小学校から受けるなど教育環境が整っているため、高いITリテラシーを持ったエンジニアが豊富に存在します。
大学ではIT企業へのインターンがほぼ必須とされており、就活段階の学生であっても日本人の同年代の学生と比べて即戦力に近い技術レベルを習得しているケースも珍しくありません。
高い技術力
ベトナムは、多くの案件を受け入れてきた結果、基幹系システムの開発にも対応できるほど優秀なITエンジニアが育っています。日本の東京大学にも匹敵するといわれるベトナム国家大学ハノイ校などを卒業した優秀なAI人材も多数排出されているため、AIなどの最先端テクノロジーを用いる開発を受け入れる企業も増え始めています。
国策がIT人材の安定供給を下支えしており、今後も継続的に優秀なITエンジニア育成が見込まれるため、さらに技術力が高まる可能性があります。
安定した治安
ベトナムは、かつてはベトナム戦争などがありましたが、1980年後半から経済自由化政策を行ったことにより経済的な成長を遂げながら、中国やアメリカとも外交を展開しています。また、ベトナム共産党の一党独裁体制が続いており、内政は非常に安定しています。
オフショア開発においてリスクとなる政変リスクは、他の新興国に比べると低いといえるでしょう。
Varealでのベトナムオフショア開発
弊社Varealは、ベトナムにオフショア開発拠点を持ち、システム開発サービスを提供しています。設立から17年間で500件以上の開発実績とノウハウがあり、Ruby + JavaScriptフレームワークでの開発にも対応可能である点が強みです。
営業担当や日本人SEがお客様の窓口として担当させていただき、コミュニケーションは日本語で行いながら作業を進めることが可能です。もちろん、英語ベースでのやりとりも可能です。日本人SEがベトナム側と密にコミュニケーションをとりながらプロジェクトの進捗管理を行いますので、高い品質と短納期を両立できます。
オフショア開発ならVareal
オフショア開発はアウトソース先の国選びが重要なポイントです。開発する案件に求められる技術レベルと予算を考慮しながら、最適な選択を行いましょう。
日本の深刻なエンジニア不足を解決するために、Varealはベトナムに拠点を持ちシステム開発サービスを提供しています。柔軟で効率良いシステム開発を検討中の開発担当者様はぜひVarealまでご相談ください。
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